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国際青少年連合スタッフのブログ

国際青少年連合スタッフのブログです。青少年たちの人生が大きく変わっていく姿を見ていつも感動を受けています。

国際青少年連合IYF のマインドレクチャー著書「私を引いて行くあなたは誰か」1章ー7

国際青少年連合IYF のマインドレクチャー著書

「私を引いて行くあなたは誰か」1章ー7

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国際青少年連合IYF のマインドレクチャー

著者 パク・オクス顧問 

 

「私を引いて行くあなたは誰か」1章ー7

 心 川のように心にも流れる道がある

 

 ピョンヤンの遊女に溺れて

歯まで抜いて渡した田舎の金持ち

 

 ピョンヤンにとてもきれいな遊女がいて、ある日、田舎から来た

金持ちがその女に溺れてしまいました。遊女と夢のような時間を過ごすうちにお金がなくなったので、家に戻ってお金を用意してくると言いました。するとその女はその金持ちをつかんで「絶対だめ。わたし、あなたなしでは生きられない。」と言いました。

 

「だが、お金がもうなくなってしまった。娘でも売ってお金を作ってこなくては。」

「それなら、ひとつだけお願いがあるの。」

「お願い?」

「あなたの歯を一本抜いてくださいませんか。」

「歯を?歯をどうするんだ?」

「あなたがいなくなったら、会いたくてたまらなくなりそうだから、歯があなただと思ってそれを見ながら待っているわ。」

 

女が自分をそんなにも愛しているということがうれしくて、金持ちは自分の歯を抜いて女に渡しました。女はその歯をきれいに洗って綿で包んできれいな器に入れました。

「あなたが戻るまで、これを見ながら待っているわ。」

田舎の金持ちは喜んで急いで田舎に行きました。

 

 

しばらくして、その金持ちが再びピョンヤンに来たところ、その女は他の男と過ごしているという噂を耳にし、『まさか…!』とその家にかけつけました。本当に他の男と過ごしていました。

「帰ったぞ。」と言っても見向きもしませんでした。

「おまえ、一体どういうことだ?」

「私は遊女よ」

怒りがこみ上げてきました。

「俺の歯を返せ!」

「納屋に歯が入った箱があるから、そこから探して持って行って」

納屋に行くと、本当に箱にいっぱいの歯が入っていました。

 そのように、お金のために動くのが遊女ですが、人はその遊女に溺れてしまいます。

 

金持ちの家の弟も、財産をすべて失ったことを悔やんでみても、どうすることもできませんでした。今日を食べて生きるために、仕事をしなければなりません。でも、裕福な家で育ったために、何の仕事をしたこともなく、できることもありませんでした。

 

その上、その国に飢饉が来て、働く所も見つかりにくい状態でした。一軒一軒訪ね、一生懸命働きますのでと言いながら受け入れてくれる所を探しましたが、一目で仕事をしたことがないことがばれてしまいます。働く場所を探しに探しているうちに、ある家に入って頼んだところ、

「豚の世話をしたことはあるか?」

「世話をしたことはないのですが、一生懸命やります」

 

選択の余地はないので、必死にお願いしました。丘には数百頭の豚がいて、その豚にえさをやるので、一日中疲れてお腹もとても空きました。豚の方が幸せそうでした。夜には豚小屋へ行き、豚といっしょに寝ました。明るく輝いている月を見ながら、父のいる田舎のことを思いました。『この月は田舎の家も照らしているだろうな。親父は元気かな。兄貴も元気かな…』弟の心に後悔が押し寄せてきました。

 

>>「私を引いて行くあなたは誰か」1章ー8へ続く