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国際青少年連合IYF のマインド教育著書 「私を引いて行くあなたは誰か」2章ー1

国際青少年連合IYF のマインド教育著書 「私を引いて行くあなたは誰か」2章ー1

  

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国際青少年連合IYF のマインド教育

著者 パク・オクス顧問

 

「私を引いて行くあなたは誰か」2章ー1   

 

欲 子どもの時から我慢する訓練をしてきたか?  


人の欲はきりがありませんが、能力の伸びには限界があるため、自分の欲が能力を越えると、問題が起こります。慢性的な欲求不満は、人生で過ちを犯す原因となり、周りの人を不幸にします。ですから、子どもの時から我慢をする訓練が必要です。
  
生まれて初めて
ジャージャー麺を食べたハンセン病患者    


 かなり以前のことですが、チュンムにあるハンセン病患者村で集会をしたことがあります。その頃は自家用車がない時代で、テグからバスに乗ってマサンに行き、バスを乗り換えてチュンムに行きました。集会が始まる日、テグからバスに乗ったのですが、私の横にちょっと様子の変わった3人がいました。よく見ると、ハンセン病の人たちでした。私の方から話しかけました。

「こんにちは。どちらまで行かれますか?」
「あ、はい。今、集会に行く所です。」
「どこの教会の集会ですか?」
「チュンムのエジョ教会です。」

その3人は、私が講師として招待された集会に行くために、朝早くアンドンから出発してテグで私と同じバスに乗ったのでした。
「その集会の講師は誰ですか?」
「パク・オクス牧師だそうです。」
「パク・オクス牧師に会ったことがありますか?」
「いいえ。まだ…」
「冗談を。」
「いや、本当に会ったことはないです。」
「うそをついているようですが。」
「いえいえ、本当に会ったことはないですよ。」
その時、私がパク・オクスだと名乗ると、彼らはとても驚いていました。


ちょうどお昼時にマサンに着いたので、「いっしょに食事をしましょう。」と誘いました。このような時、一番手軽なのが中華料理屋で、私はお店の中に入ったのですが3人は入口の外でとまどっていました。ハンセン病患者だとわかったら追い出されるのではないかと心配だったからです。私はそれに気付いて、大声で呼びました。

「早く中に入って座ってください。そこで何してるんですか。」
3人はためらいながらも中に入り、席に着きました。
「すみません、注文お願いします。ジャージャー麺を大盛りで4つ!」
注文をとりに来た若い店員が、何か変だという目つきでこちらを見ましたが、何も言わずにジャージャー麺を4つ持って来ました。

「お兄さん、たくわんと玉ねぎ、もうちょっと持って来て。」
その日、ジャージャー麺をおいしく食べました。再びバスに乗りチュンムへ向かうのに、その人たちがとても幸せそうでした。
「パク先生、本当にありがとうございます。先生のおかげで生まれて初めてジャージャー麺を食べました。」

ハンセン病患者は食堂に入れないのですが、私のお陰で入れたというのです。「この話を妻にしたら、たぶん眠れないと思います。今日は私の人生で、一番忘れられない思い出になりそうです。」と言いました。

その当時、私はハンセン病患者の人と会って聖書の御言葉を伝え、話もしましたが、その人たちはその病気のためにたいへんつらい思いをしていました。彼らの中には誠実な人もいれば、勉強ができて頭のいい人もいましたが、社会から隔離されたまま生きなければなりませんでした。

用事があって街に出る時は、自分の姿を人に見られまいと用心します。そのためにハンセン病の人たちはジャージャー麺一皿にも感激するのです。

「先生、私たちは銭湯に一度も行ったことがありません、そこはどんな所ですか?」その3人が食事の後、うれしくなってあれこれ聞いてきました。彼らは何でも不思議がり、ささいなことにも恐縮します。心の姿勢が低く謙遜なためです。

      

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ハンセン病患者への差別と隔離政策は人類史上稀にみる過酷さと言えます。日本でもハンセン病患者は家族にさえ見放され、隔離された施設ではお金を持つことができず、特別に作った施設だけで通用する紙幣を持たされていました。


そして、もっとも過酷なことは自由がなく、財産権もなく、子どもを持つことができなかったことでしょう。男性は去勢されて、万が一女性が妊娠したことがわかったら、堕胎されてしまいます。

 

基本的人権がなかったこの政策は、人類が犯した大きな過ちの一つと言えましょう。


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≫「私を引いて行くあなたは誰か」2章-2へ続く