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国際青少年連合のマインド教育著書 「私を引いて行くあなたは誰か」3章ー8

国際青少年連合のマインド教育著書

「私を引いて行くあなたは誰か」3章ー8

著者 パク・オクス顧問

 

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大きな金のかたまりを
再び土に埋めた母

中国に母と息子が住んでいました。あまりにも貧しかったため、息子は山で切った木を市場に持っていって売ることで何とか生計を立てていました。雪が降ったり雨が降ったりして山に行けないとその日はご飯が食べられないので、息子は毎日休まず山に行きました。

貧しい生活でしたが息子は心を尽くして母に孝行しました。母はそんな息子が結婚する年になったのにお金がなくて結婚できないのが心配で、胸を痛めました。『せめて嫁さんが来てくれたらいいのに。お金が少しでもあればよいのに・・・。』と思いました。


その日も息子は山に行き、母はほうきで庭をはいていました。この間から庭の大きな石が足にひっかかって気になっていたのですが、手で取り除こうとしてもだめでした。今日は草刈鎌で石の周りを掘りながら取り除こうと掘ったのですが、よく見てみると色が石の色ではありませんでした。何だろうと思って水を汲んできて磨いてみたら、大きな金の塊でした。


それを見た瞬間、泥棒をしてばれた人のように胸がドキドキして、急いで元通りに土で覆いました。
『うちの庭にこんなに大きな金があったなんて・・・!』
その日から母は眠れませんでした。夜、横になると金の塊でできることをあれこれ想像しました。
『あの金を砕いて少し売れば家も買えて息子も結婚できる・・・。』
そう思うと何日間も寝つけませんでした。母の顔色がすぐれないので息子は心配になりました。

「どこか悪いのですか?」
「いや、大丈夫。」
「ご飯もちゃんと食べられないみたいだけど。」
「大丈夫だって。」
普段どおり息子は山に行き、母は部屋に座ってまた考え込んでいました。金の塊でできることを考えるだけで胸が一杯でした。母はもう少し深く考えてみました。
『庭に金の塊があるということを知ったら息子は山に行くだろうか。たぶん行かなくなる。そうなったら何をするだろう。』


山のふもとにある村の金持ちの家の息子たちが、居酒屋にいたり賭博をしたりしながら過ごしているということをよく耳にしました。息子が今は真面目でも金の塊があることを知ったら、山へ行かずに金持ちの息子たちといっしょに酒を飲んだり賭博をしたりするような気がしました。

『息子が賭博をしてすべてのお金を失ったら、お金が要るから金の塊をくれと言うに違いない。もし、それをあげなかったら絶対けんかになる。』

深く考えてみると息子が別人になってしまいそうでした。いくらお金があってもそんな生き方は幸せでないと思いました。母は数日悩んだ後に結論を出しました。『あの金の塊があれば広い家に住み、おいしいものが食べられ良い服が着られるかもしれない。でも息子との仲は壊れ、結局は他人同士のようになってしまう。』

ある日、母が息子に話しました。
「ちょっと話したいことがあるの。」
「はい。なんですか。」
「最近毎晩死ぬ夢を見るの。この家にいたら長生きできないかも知れない。お母さんはもういつ死んでも未練はないけど、一人残るおまえのことを考えるとつらくて死に切れない。だから他の所に引っ越したい。」
「お母さん、たやすいことじゃないですか。」
「そう、ありがとうね。」
しばらくして母と息子はその家には二度と戻って来られない遠い所へ引っ越して、そこで同じように木こりをしながら暮らしたそうです。金はあの家に埋めておいたままで。

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今の人達がこういう話を聞いたら「バカみたい」と思うでしょう。金の塊も使って仕事も頑張ってやればいいのに、なぜ金を捨てて引っ越したのかと。しかし人間はそれがうまくコントロールできないのです。心をうまく治められない人は、たくさん持っていると幸せになるどころか災いをもたらす確率がずっと高いのです。

欲がなかったら人間ではありません。誰でもおいしいものが食べたいし、いろいろ習いたいし、いいものがほしいし、素敵な人と結婚したいし、いろいろな欲求を持っています。
しかしその欲だけでは不完全なのです。欲より強い自制心を持ち、必要な時その欲にブレーキをかけられなければなりません。実際に、アメリカで宝くじに当たって一夜にして億万長者なった人のほとんどが、以前より不幸になったそうです。

 

思考力と自制心を育てなければならない

人間は考えなくてはなりません。深く考えて自分を信じる愚かさから抜け出さなければなりません。

車にエンジンが重要であると共にブレーキも必ず要るように、やりたいことを我慢してやりたくないこともやってみるなど、小さい頃から心を治める訓練をしなければなりません。子供の時からもう一度考え直すことと我慢することを学んでいけば、将来どんなことをやってもその分野で立派な人になれます。

自分をコントロールする力がないと常に問題がおきます。エンジンとブレーキの性能が両方とも優れていて車のスピードが出せるように、私たちの人生も同じです。若者たちの心にはやりたいことが数えきれないほどたくさんあり、それらに向かって走っていける力もあります。

一生懸命勉強して、研究して、練習して・・・。そういう姿を見ると本当に微笑ましいです。しかしぜひ覚えておいて欲しいことが、それと同時に自分をコントロールする力も育てなければならないということです。

 

国際青少年連合のマインド教育は多くの若者たちを救っています!

 

>>>「私を引いて行くあなたは誰か」4章ー1 へ続く