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国際青少年連合のマインド教育著書「私を引いて行くあなたは誰か」4章ー2

国際青少年連合のマインド教育著書

「私を引いて行くあなたは誰か」4章ー2

著者 パク・オクス顧問

 

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「私はきっと大物になる!」
その自負心が呼んだ苦難の歳月

私の知り合いの中で「キム・ギソン」という人がいます。彼は小さな島で育ち、その村ではにんにくの農業が盛んでした。彼が高校生のときのことですが、にんにくは初夏に収穫するのですが、村の人たちが収穫を終え、今日はこのままにして、明日家に運ぼうと、そのまま畑に積んだまま帰りました。

ところが、彼と5人の仲間が、ある畑にあったにんにくを盗んで売ってしまいました。それで、盗まれた人が警察に届けたのですが、小さな島だったのですぐにばれて彼と仲間5人はみな捕まってしまいました。そして、船に乗せられ、本土の警察に引き渡されました。

彼は6人全員が刑を受けるのも、自分が代表で刑を受けるのも、刑を受けるのは同じだと思いました。それで、一人で責任を負うことに心を決めて事件を担当した警察官にこのように言いました。


「実は、にんにくを盗むように誘ったのは僕です。リヤカーも僕が準備して、僕が盗んで、にんにくを売ったお金も僕ひとりで使いました。仲間はただ指示に従っただけです。何の罪もありません」

警察官は確認をしてから5人は家に帰して、彼だけを拘束しました。
彼は3ヶ月間、留置所で過ごし、船に乗って島に戻りました。彼は島についたものの、町の人たちに後ろ指をさされるのではないかとためらっていました。


ところが、村の入口まで来ると、村の人たちが店の前でお酒を飲んでいて、ギソンが現われたとたん、彼に拍手を送りました。村長は親指を立てながら彼をほめました。
「お前はきっと大物になる!男の中の男だ!」

彼はなぜほめられているのか、理由がわかりませんでした。後で知ったことですが、彼が何もかも自分1人でやったといって罪を一人で背負って、仲間を帰したことが知れわたって、にんにく泥棒が一気に英雄になっていました。

その時から「俺は大物になる」という思いが頭から離れませんでした。そして、島では大物になる可能性が低いので、ソウルに行くことにしました。しかし、ソウルでの生活は思っていた以上にきびしく、大物になる自分に合うような仕事がありませんでした。


彼の心は高く、状況はきびしく、食べ物に困る日々が続き、やくざの生活をするようになりました。「一度死ぬのは定めだ。男らしく生きて死のう。」そう覚悟を決めると、何も恐いものはなくなり、彼は荒れた生活を送りました。


そんなある日、ライバルの組織で巨額の現金を輸送するという情報を入手し、そのお金を奪い取ることにしました。仲間たちと現金輸送車を追いかけて行き、人のいない所で道をふさぎ、そこで取っ組み合いになりました。

相手は6人でこちらは3人でしたが、なかなか決着がつきませんでした。ついに現金カバンを奪い取れそうでしたが、そのカバンを持っていた人をいくら殴っても手放そうとはしませんでした。結局、彼をナイフで刺して殺してしまいました。

 

殺人罪で刑務所に入りました。刑務所にいても自分は大物になる人間なので、常に喧嘩を売りました。ある日、悪質な囚人と喧嘩をしたのですが、刑務官が相手は大目にみてあげて、自分だけが罰を受けました。それで、怒った彼は体を縛られたまま刑務官の顔を足で蹴り、彼は起動隊員たちにひどく殴られました。

彼はその刑務官たちに復讐しようと思っていました。焚き木を燃やす仕事をしていた彼は、鉄の棒を拾って炎に入れて、指ぐらいの長さに折りました。そして時間さえあればそれを焼いてナイフをつくり機会をねらっていました。ある時、刑務所の廊下で例の刑務官の首にナイフを当てながらいいました。

「俺は、この世の中じゃ良い扱いをされないし、生きるのも嫌になった。だから、あの世に行こうと思うんだが俺1人で行くのはちょっと寂しいじゃねえか。一緒に行こう。」


刑務官はガタガタ震えました。彼は刑務官を引いて独房に入り、「刑務所長を呼べ!法務大臣を呼べ!そうしなければこいつを殺すぞ!」と叫びました。そのことで刑務所が大騒ぎになりました。

どうすれば刑務官を助けることができるかと話し合い、独房の部屋の壁を崩すことにし、30人が電信柱ぐらいの太さの丸太をかついで、壁を突きました。するとその壁が崩れて、二人ともがれきの下敷きになり気絶しました。

彼は後で気がつくと、とてもたくさん殴られて体が動きませんでした。そのことがあってからは刑務所で誰も彼に手を出す人はいませんでした。「やっと俺のことを人間らしく扱ってくれるじゃねえか。そうこなくっちゃ。」

彼はいつもこんな生き方をしました。囚人たちは一定の期間が過ぎたら他の刑務所に移されますが、そこでもし自分を無視するような刑務官がいれば、またその刑務官を人質にして騒ぎを起こしました。そのせいで刑が延びるばかりでした。それでも、彼は屈服を知りませんでした。

刑務所の生活が長くなるにつれて健康状態が悪くなり、急性肝炎にかかって倒れてしまいました。刑務所の医務官には心の安定が何より重要だと言われましたが、彼の心は火山のようにグツグツ燃えていたので、それは無理でした。足を延ばすこともできない狭い部屋で、壁に向かってののしったり、笑ったり、泣いたりしながら、怒りを発散しました。

彼は自分の精神状態がおかしくなっていくのを感じました。健康だけは自信がありましたが、病気のせいで、喧嘩したくてもできなくなりました。長くて暗いトンネルのような自分の人生が初めて嫌になり恐くなりました。彼の心に苦痛が押し寄せてきました。普通の囚人たちなら耐えられない肉体的苦痛も軽く乗り越えてきた彼でしたが、それとは異なる苦しみでした。

 

『俺はなぜこうなってしまったのか?』23才で刑務所に入り、若い時期を刑務所だけで過ごしている自分が虚しくなりました。一人さびしくいることが辛くなりました。『心を交わす人が欲しい。話し相手が欲しい。』

家族を思い出し、親孝行もできず死んでいくと思うと胸がしめつけられました。今まで一度も家族のことは考えたこともありませんでした。面会もできない独房で死んでいくと思うとたまりませんでした。

刑務所で死刑執行があった日のことですが、1人の死刑囚がひどく暴れながら引きずられて行くのを目にしました。前日までタバコの吸い殻の奪い合いで喧嘩をして、いばり歩いていた死刑囚でした。まるで自分の姿を見ているようでした。

『私も彼のように死んで終わるのに。何でこういう生き方をしてきたのか?』

彼は今までの生活を反省し、新しい人生を歩みたいと思いました。その後、彼の考えに大きな変化があり、今は刑務所から出て、以前とは全く違う人生を歩んでいます。

 

国際青少年連合のマインド教育で絶望的な人生から幸せな人生に変わります!

 

>>>「私を引いて行くあなたは誰か」4章ー3 へ続く