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国際青少年連合のマインド教育著書「私を引いて行くあなたは誰か」4章ー4

国際青少年連合のマインド教育著書

「私を引いて行くあなたは誰か」4章ー4

著者 パク・オクス顧問

 

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この世で一番の
将棋名人の家


中国の話です。ある老人がろばに乗ってある町に入った時、ある家の前に「この世で一番の将棋名人の家」と書かれていました。それを見た老人が、その門をたたきました。

 

「ごめんください。」
「どなた様ですか?」
「この世で一番の将棋名人のお宅でしょうか?」
「そうですが」
若い主人がドアを開けて出て来ました。
「何か御用ですか?」

 

「わしはここから百里ほど離れている村から来たものじゃが、この世で一番の将棋名人の家と書かれているのを見て、将棋の相手をしていただきたいと思うてのう。」
すると、その主人が笑いました。

 

「この世で一番の名人と将棋をですか…。」
「だからこそ、ぜひ打たせていただきたい。」
田舎の老人と、この世で将棋が一番だと看板を掲げている若い主人が将棋盤を置いて向かい合いました。その時、老人が言いました。

 

「ただ打つのは面白くないので、何か賭けるのはどうじゃろか。」
「それもいいですね。何を賭けましょうか?」
「負けたら15両、でいかがかな。」
「そうしましょう。」


ふたりは、将棋を始めました。この世で一番の将棋名人なので、老人がどんどん攻められていきます。
「王手です。」
結局、老人が負けてしまいました。
「私が負けました。」

 

「それでは、約束通りにお金をください。」
すると、老人が頭をかきながら困りだしました。
「どうしましたか?」
「申し訳ないんじゃが、お金が…。」
「えっ、お金もないのに賭けようなんて言ったんですか?」


若い主人が困っている顔をしていましたが、老人がこのように提案をしました。
「わしが乗って来たろばを売ったら、50両くらいにはなる。わしが負けたのじゃから、お金の代わりにろばを受け取ってはくれないか。」

 

「それはいけません。遠くから来られたのに、どうやって帰るんですか。」
「それはそうじゃが、約束は約束だ。ろばを受け取ってくれないか。」
老人がかえって主人に頼みました。

 

「いくらなんでも…。でも、そうおっしゃるなら、そうしましょう。」
老人は、ろばを若い主人に渡して帰りました。若い主人はろばを受け取り、とても喜びました。若い主人は、ろばの手綱や鞍を新しいものに変え、体をきれいに洗い、気分がうきうきしました。


それから1週間後、その老人がまた訪ねて来ました。
「どうなさいましたか?」
「この前は約束したお金を払うことができず、すまなかったのう。今日はもう一度将棋を打ちに来た。」

 

「この前、実力は拝見させていただきましたが、無理ではないでしょうか。」
「それでも、ぜひもう一度打たせてくれないか。今日はお金もこうやって用意してきた。」

「そうですか。」
「今度はわしが負けたら、このお金を置いていく。だが、わしがもし勝ったらろばを帰してもらいたいんじゃが、構わぬか。」


主人は大喜びでした。前回はろばをもらったのに、今日は15両を置きに来たのかと思うとうれしかったからです。2人は将棋を始めました。ところが、下手だった老人の将棋の実力があがり、若い主人は額に汗がにじみました。老人は大声で言いました。
「それでは、王手!」

 

この世で一番の将棋名人が、老人に負けてしまいました。
「私が負けです。」
「では、約束通りにろばを…。」
「どうぞ。」


若い主人がろばを引いて来ました。彼は、自分のものなったと思い、手網や鞍を新しくし、体もきれいに洗ったので、見ちがえるようでした。ろばは飼い主の顔を見て、とても喜びました。
「では、失礼します。」
「あの、ちょっとお待ちください。」

 

若い主人が帰ろうとする老人を引き止めました。
「お聞きしたいことがあります。」
「何でしょうか?」

 

「1週間前、なぜ負けて、今日はどうして急に実力が伸びたんですか?その理由をぜひ知りたいです。」
「そうか。わしがその理由を説明していなかったようじゃな。」


「実は以前、話したように用があってここまで来た。ところが、町の入口の橋の前に、ろばを連れて町へ入れないと書いてあった。それで、このろばをどうしたものかと考え、この家の看板を見て、わざとあなたに将棋を負けたのじゃ。しかし、今日は家に帰らねばならぬ。それであなたに勝ったのじゃ。」

 

若い主人は、老人の話を聞いてショックを受けました。自分が世界で一番将棋がうまいと思っていたのに、その老人は負けたいときには負けることができ、勝ちたいときには勝つことができる実力があったからです。彼は恥ずかしく思い、すぐにその看板を下ろしました。そのときから、謙遜になったそうです。

 

人は自分より優れた人に会うまでは、自分が一番だと思います。門に看板はつけませんが、『私は頭がいい、他の人より優れている。』という思いを誰もが少しずつ持っています。

 

国際青少年連合のマインド教育なら誰でも変わります

 

>>>「私を引いて行くあなたは誰か」4章ー4 へ続く